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世界の果てに、ベニ置いてきた

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コンニチワ、こんばんは(✿✪‿✪。)ノチッスウ♡


生時代の同級生からは、せっかちの三日坊主とか大雑把でめんどくさがりとか
挙句の果てにはがさつが服を着てるとまで、散々な言われようだけど
そんな賛辞はどこ吹く風、仕事の忙しさにかまけてついつい後回しになっていた
就寝前のネイルケアの傍らEORZEAへとフルスィングの現実逃避。


今日は流れ流れてキャンプ・ドライボーンなる場所へやってきました。


「なんか前にも来たことあるような、無いような・・・」

「んーーー・・アタシはなんで此処へ来たんだっけー??」


PCの前にはいるけれど、基本週イチくらいしかINしないので、前回までのあらすじなど何処へやら。

自分がなぜここへ来たのか?どうやってどこから来たのか?それが全く思い出せない・・・



(((゙💡゙)))


「そっか、困ったときは左上見ろって親方が言ってたっけ」



さっそく左上のクリックしてメインクエストをサクサクと手際よくはできないので

あっちにフラフラ、こっちにフラフラと千鳥足のままなんとか進めていく。



もちろん爪のお手入れも忘れません。

とある湖畔でクエストを終え、ちょっとそのまま小休止。

ネイル用のオイル瓶を取り出しヌリヌリ・・ペタペタ・・



ちょうど左手が塗り終わったところで画面中央に


「近所でF.A.T.Eやってまーす」のお知らせsign


あーこれね、なんて読むのかしらんけど始めた当初からよく出てきてたよね。

参加?したことはあるけれど、訳わからんうちにコンプリートしてたり
やってる途中で失敗しましたって言われたり・・

またはせっかく着いたのに先客がいて「横から殴るのもアレだよなぁ」ってトボトボ帰ってきたり。

システムというか、ルール的なものがさっぱりわからないんよね。


「でもまぁこんな僻地でウロウロしてんのどうせアタシくらいなもんだろうし、たまには付き合うかー」


ってことで、マップ開いて走り出す。

今回のお相手は、なんたらナニーとかダニーとかそんな方たち御一行様


mobに近づきTABキー・・・・違うそれCapsLock。

アンタちょいちょい間違うよね?小指の神経どうなってんの?


いやいや幼いころに通っていたピアノをあきらめたのもこの小指のせい。

黄色のバイエルの最初で泣き出した遠い記憶。

だってー、聞き手側ならまだしも、左手の小指って普段使わなくない?


うんにゃそんなことより気をつけないと、キートップにオイルが着いちゃうからね。




などと考えながら漸くタゲして初撃を入れた瞬間、一斉に振り向くなんちゃらナニーのみなさん


「えーーーーっ?アンタら全員で来るの?」


PTなどでタンクさんがいるときは、ボッ立ちのままスキル回してるだけって状況もあったりするけど
単騎のときは↻↺って動線確認して逃げながらのファイトになるのでなかなか忙しい
ましてや多勢に無勢な状況となればなおさら。

左に展開して攻撃しつつ稜線上にある岩をジャンプでかわすつもりがあえなく失敗(::
よく猫動画とかで、テーブルに上がろうとしてジャンプしたけど思ったよりも飛べなかったーみたいなのあるけど、まぁあんな感じw

慌てて逆に展開して画面を正面に向けようとした瞬間、コツンと何かがマウスを持つ指にあたり
カタンっという音がした。

「なんだろう?」って思って、音のしたほうをチラ見したら
蓋が緩んだままの瓶が見事に横たわり、その隙間からネイルオイルがだらだらと流れ出ていた・・


「キャー、ヤバいやばいヤバい」


マウスを放り出して慌てて起こしはしたけど、2/3くらいの爪用オイルがPCデスクのワックスとなり
もちろんキャラは戦闘不能、F.A.T.EとやらもFAILDに終わった。





10mlで\3500-もしたオイルはだけど、覆水本に返らずこぼれてしまったミルクに嘆いても仕方ない
はたまた禿げた頭にくしは使うなっていうからね、まぁこーゆーときはあきらめが肝心よね。




そう思いいつものように(お家へ帰る)ボタンをクリックしようとしたその時、ふとあること気がつく。





あれ?確か↑のほうでこんなこと言ってなかった?

Click to showClick to hide
自分がなぜここへ来たのか?どうやってどこから来たのか?それが全く思い出せない・・・




「んねっ・・・ってことはよ、これでお家へ帰るをクリックしちゃったら二度とココに来れないよね?」



そう思った私は、生まれて初めて→の(保留)をクリックしてみた。



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「あ、あれ?これって・・・ずっとこのままなん??」


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     「え?どゆこと???」

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 しばらく待ったけど状況は変わらなかった。

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「待ってまって待って、ヤバいやばいヤバい。変なの押したかも」

「ぇッえ? これで終了、なんてことは絶対にないことはわかる、アタシもそこまで馬鹿じゃない。」

「そこまではいいとして、自分では蘇生できないし、何処にも帰れないってことでしょ・・・?」

「リスタート押して、前回セーブしたポイントからまた始めるってゲームじゃないよね?」




ってことは・・・・




「え?まさか誰か親切な人が偶然ここ通りかかるのを待つってこと??」

「ってゆーか、人を生き返らすことができる人なんてそもそもいるのかしら?」

「なんだっけレイズとかザオリクだよね?そんなの使ってる人見たこと無いんだけど?」


そこでまたはたと気がつく・・・

確かこんなことも言ってたよね?

Click to showClick to hide
でもまぁこんな僻地でウロウロしてんのどうせアタシくらいなもんだろうし・・・




これ・・・駄目なヤツじゃね?

 



それでも残りのオイルを右手に塗りながら、親切な人がたまたま偶然やってくるのをひたすら待つ・・

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ぁあーダメだ、こんなの待っていられないわ。てか、誰も来ないよね、こんな田舎町・・・

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     詰んだ。完全に詰んだよ。










なんて考えているとき、またもや私のシナプスが別のニュー��ンへと繋がった。



゙💡゙


「そういえば・・・、キャラクターのスロット他にもあるって親方が言ってたなぁ」




そっかそっか、なんだ悩むことないじゃん、また新しいキャラを作ったらいいんでしょ?

やっぱアタシ今日冴えてるわーꕤ(ꈍ؎ꈍ)ꕤ‎



よし!そうと決まればちゃっちゃとログアウトしてキャラメイク、キャラメイクー。

ε=ε=ε=ヾ(。ΦωΦ)ノシュタタタタ  (๑◕᎑◕๑)੭凸ポチッ
































凍えるような寒さの中で、彼女が最後に目にしたものは


降りしきる雨の中、丘のなぞえ一面に咲いた深紅の花一華だった。




「ねぇベニ、今度はあっちにいってみようよー」


「えっ?でもクエストは逆方向でしょ?」


「いいのいいの、あんなの真面目にやってるやつホース(馬)バンビ(鹿)だからw」


「えーだってそれじゃあ私のレベルが上がらないkr・・・」


「時間はたっぷりあるんだし、焦ることないわ」
「ふたりでたーくさん遊んで、ゆっくり大人になりましょ」




思い出される冒険の日々、そして主の声




「もうちょっと一緒にいたかったなぁ」




そんなことをポツリとつぶやく


消えゆく意識の中で、彼女は次第に遠ざかる主の姿を思い浮かべる。


その笑顔は暖かく、まるで陽だまりのように心を包み込んだ。


しかし、現実の寒さは彼女の身体を蝕み、意識を漆黒の闇へと引きずり込んでゆく。



彼女はもう一度、紅血に咲き乱れる花一華を見ようと最後の力を振り絞り目を開けたが


視界はぼやけ、ただ無情な雨が降り続ける音だけが冷たく響いた。




「ありがとう」




と小さく囁くと、彼女はゆっくりと瞼を閉じる。




その瞬間、彼女は主と過ごした数々の冒険と笑顔に包まれ


穏やかな微笑みを浮かべながら永遠の眠りについた。




※花一華(アネモネ)の花言葉

はかない恋
見放された
待ち望む
固い誓い
あなたを信じて待つ
はかない希望
見捨てられた
薄れゆく希望  

などあるが、深紅の花一華の花言葉は「君を愛す」






























世界の果てに、ベニ置いてきた



- おしまい -




























来週のこの時間は、新番組「YOUは何しにFFへ?」をお送りいたします。おたのしみに!
Comments (2)

Mia Frolania

Ultima [Gaia]

勝手に終わりにすなw

そういや、Beni chocolatとか言うキャラ
リムサで見たぞw

Beni Vanilla

Ultima [Gaia]

声はかけずにおまじないだけして去るなんて、なかなか憎いわねw
First Nameが同じならわかりやすいでしょ?(笑)

次に一緒に冒険する時までには、迷惑かけないくらいに成長してみせるから、それまで辞めんなよww
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