おてんばシスターちゃんのカテドラル・ブレイク Ⅱ

かつて、ブルガリアのバルカン山脈にて神代の創世記より神が殺す事の出来ない、神より神々しく偉大であり、そして神の監視者であった蛇――にされた監視者ルシフェル。

失楽園を招いたと、罠を張る神は彼から神聖文字エルを剥奪。
魔王ルシファーとして。
また、そんなに人を愛するのならば最も近くにいられるアダムとイヴの楽園より堕とされた地上に、彼ら同様に堕とされた。

そして愛する人間から、最も忌み嫌われる黒きヘビとして地上を這いずり回れ。

その言葉の通り、イヴらの子々孫々から嫌われ、人を愛するがゆえに近づき迫害される存在として。地上を永遠に彷徨い、また神はピスティス・ソフィアの生み出した神どもらのそれぞれの監視者であった、目の上のコブをようやく除去。

人に威厳をみだりにふりまき、きにいらなければ数十数百マンという人を殺して新たに増やす。
自分に都合のいい存在を。
もう、監視者はいないのだから。

失楽園に張り巡らされた神が自由を得る最良の方法は、監視者だけを排除する事になる。
ゆえに神は彼を殺せない。
神より神々しく力をもっていたから・・・。

神は創世記に三体の天使しか作っていない。
増えた天使は、人によって滅ぼした異教の神を崇拝する異教の国家。
そこを聖十字騎士団とよばれた教会権力こそ絶対の国より強襲が始まり、滅ぼせば拷問の末に、改宗か、そのまま反抗すらならその地の神は悪魔と呼び、名前を穢され悪魔というカテゴリにいれる。

それを、主人公であるシスター・チェルシー・クロニクルは知っていた。

されどブルガリアで幾人かの勇者と共にルシファーを倒す事になってしまった彼女は、神以上の存在であるモノを殺した存在として生きる定めを追う。
そしてイタリアのヴァチカン市国に戻された彼女は、日々をヴァチカンかイタリアかで観光案内や、エクソシスト講座の教師となり、またイタリアに建造された屋敷に住み、セント・ピエトロ大聖堂内の天使などから監視。

それでも日々を楽しめるように暮らしていた。

しかし、神殺しの運命は波乱にみちるものなのか。

彼女を狙い、あらゆる悪魔――神が、彼女の下に現れ、力を行使しようと大災害を起こしながら移動を始めた。
彼女は一つの事件をイタリアで解決。
だが、妬んだ三大枢��卿の罠に落ち、地下何万というマントルの中に浮かぶ石牢に幽閉され、ありえない温度の中で遥か地上から水と食料が投げ捨てられてくるが、まさに白色のゲロ。それを啜り、喰い、自らの身体をビルドしていた。

そして最悪の破壊の女神は降臨する。

今、天使と人の子の巨人がイタリアもヴァチカンも破壊しようと動きだす中、破壊の女神は現れる。

そして無数のカテドラルがブレイクして瓦礫となるなか、ついにシスターちゃんは星の核にまで近づいていたルシファーが投獄された牢獄より過酷な牢獄から這い出してくる。

ただ、世界を救うためだけに――彼女は再び這い上がってくる――