ストーリー
それは、ひと月前のことだった。ニューヨークでくらしていた最愛の祖父・神宮寺京助が何者かに殺された。神宮寺三郎は、京助の遺品と、思い出の整理のためニューヨークへと降り立つ。懐かしの街並み、旧友たちとの再会も束の間。三郎は、京助が死の直前まで「ダイダロス」という言葉について調べていたことを知る。ダイダロスとは何なのか?なぜ、京助は殺されたのか?
「三郎、思考の樹を育てろ。」
遠い記憶に残る京助の言葉、思考術の教え……。まだ、何者でもなかった若き神宮寺三郎が、亡き祖父のためそして自分自身のために、ニューヨークに刻み込まれた哀しき事件へと挑む!