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ヒトのiPS細胞からつくる“ミニ脳”は、超省エネなCPUを実現する可能性を秘めている

iPS細胞から“ミニ脳”をつくり、プロセッサーとして活用する試みが進行中だ。スイスのスタートアップが開発した世界初の「バイオプロセッサー」は従来のシリコン製の100万分の1の電力で動作するといい、超省エネなCPUを実現する可能性を秘めている。

カマラ・ハリスの「brat」現象はインターネットの歴史に刻まれる

チャーリーXCXがカマラ・ハリス米副大統領を「brat」と呼んだ。それ以来、ハリス陣営のSNSアカウントはアルバム『brat』と同じネオングリーンになった。ミーム化が盛り上がった今回の現象は、皮肉と燃え尽き感に満ちた24年のネット空間において重要な意味をもつ。
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キアヌ・リーヴスとの共著で復活、SF作家チャイナ・ミエヴィルが描いた「死の欲動」

ヒューゴ賞ノミネートの『言語都市』や『都市と都市』で知られる愛すべきSF作家がほぼ10年に及ぶ沈黙を破り、喪失、愛、そしてキアヌ・リーヴスとのコラボレーションについて語った。『WIRED』独占インタビュー。

電力の世界でも「選ばれる会社」でありたい:バルミューダ・寺尾玄、次なる挑戦を語る(3)

小型風力発電機を開発中であることを明らかにしたほか、この1年で次々に新製品を投入しているバルミューダ。創業者で社長の寺尾玄は、これらの挑戦において何に駆り立てられているのか──。全3回のインタビューの最終回は、風力発電の“先”に見据えるバルミューダの未来について。

トヨタが実現した世界初の「自動運転によるタンデムドリフト」は、自律走行車の進化にとって重要な一歩になる

2台の自律走行車が連携しながら並走してドリフトする「タンデムドリフト」に、トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)とスタンフォード大学の研究チームが世界で初めて成功した。この技術は市街地での自動運転や極限状態での運転支援など、自律走行車の進化にとって重要な一歩といえる。

「道具をつくりたい」わけじゃなかった。スマートフォン事業撤退から得られた“気づき”:バルミューダ・寺尾玄、次なる挑戦を語る(2)

この1年で新製品を相次いで投入し、小型風力発電機の開発も明らかにしたバルミューダ。創業者で社長の寺尾玄は、これらの挑戦において何に駆り立てられているのか──。全3回のインタビューの第2回は、スマートフォン事業からの無念の撤退で得られた“気づき”について。
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編集長からSZメンバーへ:「“よき祖先”の脱未来」SZ Newsletter VOL.246

多元的未来を体感する特別講座「WIRED UNIVERSITY」が開催された今週、まさに多元的な対話の数々からは、「グッドイナフ」という社会やテクノロジーの姿が見えてきた。編集長からSZメンバーに向けたニュースレター。

アラスカの氷河が5倍速で融解している:研究結果

アラスカ南東部に広がるジュノー氷原が半世紀前と比べて5倍の速度で融解していることが、最新の研究で明らかになった。このままでは従来の予測よりも早い段階で後戻りできない臨界点に達する可能性がある。
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植物の知性に迫った一冊が、科学の根本的な変容を促している

話題の新刊『The Light Eaters』のなかで著者のゾーイ・シュランガーは、植物学という学問をまるでひとりのキャラクターのよう描き出す。植物の「知性」をめぐる科学界の混沌は、生物のカテゴリーや人間の自己定義そのものを揺るがしている。

オメガの競技特化型AIが、五輪選手のパフォーマンスをさらに可視化する

長年、オリンピックの公式タイムキーパーを務めてきたオメガ。パリ五輪では、選手の動きを3D画像で再現したり、跳躍中の棒高跳び選手とバーとの距離を測定したりできるAI技術を導入する予定だ。

すべては「環境意識への回帰」から始まった:バルミューダ・寺尾玄、次なる挑戦を語る(1)

オールシーズン使える扇風機「GreenFan Studio」などの新製品を相次いで投入し、小型風力発電機の開発も明らかにしているバルミューダ。創業者で社長の寺尾玄は、これらの挑戦において何に駆り立てられているのか──。全3回のインタビューの第1回は、「環境意識への回帰」と、モノづくりの“リーズン”について。

五輪でにぎわうパリの街では、AIが人々を“監視”している

オリンピックの開催でにぎわうパリの街で、新しい監視システムが物議を醸している。人手では識別できないほど大量の監視カメラの映像をAIのアルゴリズムで分析し、“脅威”を検出するシステムだ。

パリ五輪で進化するスポーツ放送技術の未来──テレビからオンラインプラットフォームまで

パリオリンピックを前に、放送局や配信プラットフォームは新たな動画形式に対応したり、視聴者が見たいものを探しやすくする機能を追加したりしている。AIを含む新技術が試されていくなかで、うまく機能したものは今後のスポーツ中継や番組にも使われることになるだろう。

数学の難問を解くGoogle DeepMindの「AlphaProof」は、AIの“弱点”を克服できる可能性を秘めている

Google DeepMindが、非常に難しい数学の証明問題を解ける強化学習ベースのシステム「AlphaProof」を発表した。大規模言語モデル(LLM)とゲームAI「AlphaZero」の能力を組み合わたもので、AIが抱える弱点の一部の解決につながる可能性がある。

パリ五輪の開会式は、かつてない“新機軸”のパレードになる

パリ2024オリンピックの開会式は、五輪の歴史上で初めて開会式がスタジアムの外で実施される。その会場とはパリの市街地で、セーヌ川をゆく船から“行進”するというものだ。

OpenAIは検索エンジン「SearchGPT」で、グーグルとの“直接対決”に挑む

OpenAIがAIを用いた検索エンジンの「SearchGPT」を発表した。出版社などのメディアとの協力関係を強化することで、グーグルとの“直接対決”に挑む。

ヒトの細胞からつくられる「バイオボット」が未来の医療を切り開く

生物の細胞からロボットをつくる──。そんなSFのような研究が進んでいる。ヒトの細胞をからつくられた「アンスロボット」は、個人の体質や病気に合わせた究極の個別化医療を実現させるかもしれない。

暗黒の深海に「酸素」の発生源、その光合成ではない驚きのメカニズム

光が届かない水深4,000mという暗黒の深海において、酸素の発生を確認したことを英国の研究チームが論文で発表した。この光合成生物によらない酸素は、なんと鉱物によって生み出されていたというのだ。

ダンサーには社交的な人が多い:研究結果

日常的に人前で踊っているダンサーは、ダンスとは無縁の人よりも開放的で協調性があり、外向的な性格をもつ傾向にあることがわかった。さらに、神経質な人も少ないという。

iPhoneも“折り畳み”に? 報じられた“噂”の現実味

アップルがiPhoneの折り畳みモデルを開発中という噂が、テック系の情報サイトなどで報じられている。この「V68」というコードネームで呼ばれるプロジェクトが実現すれば、技術的に機が熟した理想的なタイミングでの投入になるかもしれない。
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なぜリベラルは自由主義を擁護するのに苦労するのか:ブックレビュー

数カ月後には、リベラリズムを掲げる米国に南北戦争以来最大の危機が訪れるかもしれない。わたしたちが何を守っているのかを口にするのが、どうしてこんなに難しくなってしまったのだろうか? リベラリズム関連の未邦訳本をレビューしながら考える。
ART

ハロー、カオス。AIを駆使する写真家がいま考えていること:チャーリー・エングマンとの対話

生成AIアートをリードするアーティストにして、身体や記憶や家族と誠実に向き合う写真家であり、インターネットと資本主義のカオスをスイスイ泳ぐ(ように見える)ボーダレスな表現者でもある。チャーリー・エングマン、あなたはいま何を考えているのですか?

「CMF Phone 1」レビュー:低価格帯で“ほぼ満点”のスマートフォン

Nothingのサブブランド「CMF by Nothing」から、初のスマートフォン「CMF Phone 1」が一部の国と地域で発売された。199ドルという低価格ながらデザインも性能も優れており、“ほぼ満点”といえる端末に仕上がっている。

メタが公開した「Llama 3.1」は、AIの開発に幅広く影響を及ぼす可能性を秘めている

メタ・プラットフォームズが大規模言語モデル(LLM)の最新版「Llama 3.1」を7月23日(米国時間)に無償で公開した。このオープン型の高性能なモデルはAIの開発に幅広く影響を及ぼす可能性があるが、その危険性をめぐる議論も巻き起こすかもしれない。

AIを活用したソフトウェア開発が“当たり前”になる未来は近い

ソフトウェア開発用AIエージェント「SWE-agent」が登場した。アマゾンやOpenAIなどの複数のテック企業も、コードを書くだけでなく、ソフトウェアのデバッグ、整理、検討までできるAIエージェントの開発を進めているようだ。

デジタルファッションの専門企業が提案する、新しいクラフトマンシップのかたち

シンガポールを拠点とするデジタルファッションの専門企業、ALTAVA。メタバースやNFTのプロジェクトでプラダやフェンディ、GENTLE MONSTERなど幅広いブランドの信頼を勝ち取ってきた次に見つめる分野は、AIと空間コンピューティングだ。
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灼熱の都市で日陰をつくる木々が深刻なダメージを受けている

急激に気温が上がっていく世界にあって、都市には木陰を増やしてくれる木々がもっと必要だ。だが灼熱地獄ともいえる気温に対処できるのは、ごく一部の種に限られる。そしてたいていの場合、それはもはや地域の固有種ではない。

シリコンバレーの民主党献金者たちが、カマラ・ハリス副大統領の支持に動き始めた

ジョー・バイデン大統領が2024年の大統領選からの撤退を表明した。これを受けてシリコンバレーの民主党の大口献金者たちは、カマラ・ハリス副大統領の支持へと一気に動き始めている。

PCのキーボードを徹底的に掃除する方法と必要な道具

PCのキーボードは、長く使っているとホコリやゴミで汚れてしまいがちだ。そこで、新品同様にぴかぴかに掃除するための方法と、必要な道具を紹介しよう。

「英国で最も人気の観光スポット」のイマーシブ施設、入場無料で見出した“ちょうどいい”ビジネスモデル

没入型の体験を提供するイマーシブ施設といえば入場料制を想像するかもしれないが、2023年に「英国で最も人気の観光スポット」に選ばれたロンドンの「The Outernet」は入場無料だ。いったいなぜなのか?その理由を最高経営責任者(CEO)に訊いた。

進化するディープフェイクを検出せよ:偽動画を見破る技術、米国のスタートアップが開発中

偽動画に代表されるディープフェイク技術が精巧さを増すなか、それを見抜く技術も進化している。米国の画像・動画操作の権威が立ち上げたスタートアップは、AIと伝統的な科学捜査の手法を組み合わせて対抗しようとしている。

「舌で操作するコントローラー」の開発者と考える、アクセシブルな空間コンピューティングへのヒント

「Apple Vision Pro」のようなヘッドセットが普及するにつれ、わたしたちが操作に四肢を使う機会は増えるかもしれない。しかし、テクノロジーをより多くの人に開くには、そのアクセシビリティにも目を向けたい。舌で操作するコントローラー「Mouthpad^」を開発したAugmentalの創業者に、そのヒントを訊いた。

世界に衝撃を与えた潜水艇「タイタン」の事故──独占取材で明らかになった不穏な内情

OceanGateの潜水艇が圧壊してから1年超が経過した。CEOが深海に眠る「タイタニック」を目指して計画を進めるなかで、コストを削減し、警告を無視し、嘘をつき、命を犠牲にしたことが、数多くの資料や元従業員らの証言から明らかになってきた。

「macOS Sequoia」に搭載される注目すべき新機能

アップルが「macOS Sequoia」のパブリックベータ版を正式にリリースした。2024年秋に公開される新OSの注目すべき新機能からベータ版のインストール方法、そして対応機種を紹介していこう。
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ドローン警察の時代へようこそ

2,200万以上の飛行座標をもとに『WIRED』が調査を実施した結果、米国初の本格的な警察用ドローンプログラムをめぐって絡まり合う真実が明らかになってきた。“ドローン警察”の成果を歓迎する住民と、プライバシーを懸念する人々の本音とは。

AIがもつ「説得する力」の可能性とリスクを、OpenAIは解き明かそうと試みている

AIのリスクに対応するために設置されたOpenAIのチーム「Preparedness」が、AIが人間を「説得」する能力について研究を進めている。こうしたなかCEOのサム・アルトマンは、AIが人々の行動を変えられるとも主張している。

電動自転車(eバイク)ベスト13──あらゆる用途別[米国編]

バッテリー駆動のモーターがあれば、苦労なく、自転車に乗ることの恩恵の多くを楽しめる。最高のカーゴバイクから高級マウンテンバイクまで、『WIRED』US版のレビューチームが太鼓判を押すeバイクを紹介しよう。

「USB-C」と「Thunderbolt」の違いは? USBポートや速度について知っておきたいポイント

USB-Cはすべてをシンプルにするはずだったが、世代やバージョンの表記は非常にわかりづらい。ここではUSBにまつわる用語や世代など、デバイスの性能を最大限に引き出すために知っておきたい情報をまとめた。

使用済みバッテリーを“原材料”として再利用せよ:米国政府が強化するリサイクル計画の狙い

古いスマートフォンやPCなどのバッテリーをリサイクルすべく、米国政府が全米1,000カ所の回収拠点に1,400万ドルを拠出するプログラムを発表した。新しいバッテリーを生産するための貴重な原材料として、古いバッテリーを再活用する狙いがある。

Windowsの大規模障害が、空港や航空会社に大混乱をもたらした理由

CrowdStrikeのソフトウェアの欠陥が発端となって世界規模で発生したWindowsのシステム障害は、世界中の航空会社や空港にも大混乱を巻き起こした。その理由を解き明かすには、業界の極めて複雑なシステムについて理解する必要がある。

世界的なWindowsの障害は、キャッシュレス社会にも大混乱をもたらした

世界規模で発生したWindowsのシステム障害は、キャッシュレス社会にも大混乱をもたらしている。世界各地の店舗の一部は支払いを現金のみに制限するか、システムが復旧するまで休業するかという選択を迫られたのだ。

新型コロナウイルスの新たな変異株「KP.3」について知っておくべきこと

新型コロナウイルスの新たな変異株「KP.3」の感染が急速に拡大している。オミクロン株の亜系統「JN.1」の子孫として誕生した「FLiRT」と呼ばれる変異株の一種で、これまで主流だった変異株よりも強い感染力をもち、ワクチンによる抗体を回避する能力も有している。

大規模なWindows障害の発端となった「欠陥」は、こうして世界中のシステムをクラッシュさせた

CrowdStrikeのソフトウェアの「欠陥」が発端となって世界規模で発生したWindowsのシステム障害。その原因となったカーネルドライバーのバグは、いかにして世界中でコンピューターをクラッシュさせたのか。

Windowsのシステム障害に乗じた「詐欺」が、早くも発生している

CrowdStrikeのソフトウェアのアップデートが発端となったWindowsのシステム障害に関連して、「システムの復旧を支援する」「修復ツールを販売する」といった詐欺の手口が報告されていることが明らかになった。

世界中でWindowsマシンに大規模障害、セキュリティソフトの「欠陥」が大混乱を引き起こした

世界中の企業や組織などでWindowsマシンがダウンし、大規模なシステム障害が発生した。航空便の欠航や医療機関の混乱といった甚大な影響をもたらした障害の原因は、セキュリティ企業のCrowdStrikeによるソフトウェアアップデートの欠陥だったとみられている。
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編集長からSZメンバーへ:「模倣の脱未来化」SZ Newsletter VOL.245

『WIRED』初のファッションイベント「WIRED Fashion with VOGUE」でインスピレーションを得たのは、「他人の欲望を欲望する」というルネ・ジラールの模倣理論とスタートアップの名著とのつながりだった。編集長からの週刊ニュースレター。

オリンピック開催を前に、パリ市長がセーヌ川で泳いだ「本当の目的」

オリンピックの開催を控えたパリで、市長のアンヌ・イダルゴがセーヌ川で“泳ぐ”というパフォーマンスをした。「川で泳げるようにする」という市長の目標は水泳競技のための短期的ものではなく、川を抜本的に浄化して再生することにある。