Wookieepedia
Advertisement

「俺は他のコマンドーたちと一緒にここに送られたんだが…」
―スコーチらのことを指し、グレガー[出典]

RC-1262、通称“スコーチ”(Scorch)は共和国グランド・アーミーや初期の帝国軍に仕えたクローン・コマンドークローン戦争当時、スコーチはデルタ分隊における爆発物のスペシャリストであり、戦闘の最中でも冗談を飛ばすユーモアの持ち主だった。20 BBYドゥークー伯爵シス・アプレンティスであるサヴァージ・オプレス惑星デヴァロンにあるイーディット寺院襲撃した後、スコーチを含むデルタ隊員4名は現地の調査へ派遣された。彼らはオプレスによって殺されたジェダイ・マスターハルジーパダワンノックス体を回収し、コルサントジェダイ最高評議会に送り届けた。

19 BBYに戦争が終結し、銀河帝国設立された後、彼は惑星ダロにある帝国軍基地へ送られ、クローン・トルーパーの後釜であるTKトルーパーの訓練教官を任された。帝国時代初頭、ダロから逃亡を試みたクローンコマンドーCC-5576-39・“グレガー”を救出するため、帝国から��反したクローン分隊“バッド・バッチ”が基地に侵入した。スコーチはTKトルーパーを率いてグレガーや侵入者たちを追跡し、グレガーをブラスターで負傷させ、テクを格闘戦で圧倒した。彼はハンターエコースタン・ビームで一度は気絶したものの、すぐに意識を取り戻してLAAT/iガンシップに乗り込み、脱出に失敗したハンターを取り囲んで確保した。

間もなくスコーチは先端科学部門ドクターロイス・ヘムロックのもとへ配属され、クローン・コマンダーとして惑星ウェイランドタンティス基地の部隊を指揮した。また彼はタンティスからクローンXトルーパーの工作員たちに指令を出すこともあった。コマンダー・スコーチは、惑星シラ逃亡したジロ・ビーストクローンの再確保や、クローンの少女オメガ確保、そしてタンティスから逃亡したオメガの捜索活動の指揮など、ネクロマンサー計画にかかわる数々の秘密任務に携わった。オメガの再確保後、バッド・バッチがタンティスに潜入して戦闘が発生した際、スコーチとヘムロックはオメガを連れてCXダガー船で基地から撤退しようとした。しかし彼はハンターとクロスヘアーとの銃撃戦に敗れ、命を落とした。

経歴[]

クローン戦争[]

「デヴァロンに生存者は皆無です。全員死んでいます。マスター・ハルジーと彼のパダワンも含めて」
―スコーチらと共に偵察を終え、報告を行うボス[出典]
DeltaSquad-WOTM

ジェダイ・テンプルに到着したスコーチ(左)とデルタ分隊の仲間たち

“スコーチ”というニックネームで知られたRC-1262は[1]賞金稼ぎジャンゴ・フェットクローンとして[6] 惑星カミーノで生み出された。彼は共和国グランド・アーミークローン・コマンドーとなり、クローン・サージェントRC-1138“ボス”やRC-1140“フィクサー”、RC-1207“セヴ”らとともにコマンドー・チームのデルタ分隊に所属した。彼らは銀河共和国独立星系連合とのあいだに繰り広げた紛争、クローン戦争で活躍した。[1]

20 BBY[7]、惑星デヴァロンにあるジェダイ・オーダーイーディット寺院で、ジェダイ・マスターハルジーパダワン[3] ノックス[8] 率いるクローン・トルーパーたちがドゥークー伯爵の新しいシス・アプレンティスであるサヴァージ・オプレスによって虐殺される事件が起きた後、スコーチたちデルタ分隊ニュー級アタック・シャトルで現地へ派遣された。彼らは虐殺現場でハルジーとノックスの遺体を回収し、共和国の首都惑星であるコルサントジェダイ・テンプルへ運んだ。ハンガーに降りた後、スコーチはボスの後に続いて、2人のジェダイの棺をジェダイ最高評議会のメンバーたちのもとへ運んだ。ボスはジェダイ将軍オビ=ワン・ケノービをはじめとする評議員たちに、デヴァロンには共和国側の生存者が1人もいなかったことを知らせた。[3]

帝国時代[]

ウォー=マントル[]

「点呼名簿によるとクローン・コマンドーが50人、TKトルーパーが1,000人になってる」
ダロ帝国軍基地に配備されたトルーパーの名簿を確認したエコー[出典]
Scorch in Imperial Base on Daro

ダロ帝国軍基地で侵入者と遭遇したスコーチ

クローン戦争は19 BBY終結[7]、分離主義勢力が敗北すると同時に、共和国は銀河帝国として生まれ変わった[9] スコーチは引き続き新政府の軍隊に仕えたが、帝国は共和国の遺産であるクローン・トルーパーを廃止し、新たなストームトルーパーを育成するためのプロジェクトを開始した。スコーチを含む50名のクローン・コマンドーは訓練教官として惑星ダロ帝国軍基地へ送られ、自分たちの後釜である“TKトルーパー”を育成する仕事を与えられた。帝国時代の初頭、クローン・コマンドーCC-5576-39(通称“グレガー”)は帝国での役割に愛想を尽かしてダロの基地から逃げ出したが、すぐにトルーパーによって捕まった。しかしグレガーは捕まる前に遭難ビーコンを起動しており、帝国から離反した欠陥クローンのコマンドー分隊、“バッド・バッチ”ことクローン・フォース99がグレガーを助けるためにダロにやってきた。[4]

バッド・バッチの隊員であるハンター軍曹テク、そしてCT-1409“エコー”はの中に造りこまれた帝国軍基地に潜入し、レベル6監房ブロック25からグレガーを助け出した。しかし彼らは帝国では使われなくなったコード16を端末に入力しようとしたため警報が作動し、基地に警戒態勢が敷かれた。スコーチはTKトルーパーの分隊を引き連れてターボリフトに乗り込もうとしたところ、リフトの中にいたグレガーや3人の侵入者とばったり出くわした。スコーチとTKトルーパーたちはとっさにブラスターを構えようとしたが、グレガーとハンターが一瞬早くスコーチを兵士たちに向かって蹴り飛ばし、銃撃が始まるのとほぼ同時にリフトのドアを閉めた。降下していくリフトに向かって数発発砲した後、スコーチと部下たちはグレガーと侵入者たちの追跡を続けた。戦場は下の階の通路に移ったが、侵入者たちは多数のTKトルーパーをスタン・ビームで麻痺させ、逃げ出すチャンスを作るため発煙弾を起動した。[4]

HunterBeingHunted

ハンターを取り囲んだスコーチたち

スコーチは敵の不意を突くため、上昇中のリフトを飛び越えて通路をショートカットし、グレガーと侵入者たちを先回りした。スコーチはグレガーのアーマーのチェストプレートに2発のブラスターを命中させ、テクに向けて撃った1発はかわされたものの、このコマンドーを格闘で圧倒した。しかしハンターとエコーがそれぞれDC-17ハンド・ブラスターのスタン・ビームを何発もスコーチに浴びせ、このインペリアル・コマンドーを気絶させた。その後、グレガーとバッド・バッチはオミクロン級アタック・シャトルマローダー>で逃亡を試みたが、ハンターはシャトルに乗ること���できずに落下した。意識を取り戻したスコーチは、TKトルーパーや2名のコマンドーと一緒にLAAT/iガンシップに乗り込み、ハンターの近くに着陸した。<マローダー>はダロからの脱出を果たしたが、ハンターはスコーチ率いるトルーパーたちによって確保された。[4]

人物[]

DS Scorch

スコーチ

スコーチは人間男性の賞金稼ぎジャンゴ・フェットのクローンであり、身長は1.83メートル(6フィート)だった。彼は戦闘が最も激しい時でさえ、すぐに冗談を言うことで知られた。サヴァージ・オプレスがジェダイの寺院を襲撃した後、デルタ中隊が調査任務に派遣された際、スコーチは爆破対象が何もないことにいら立ちを募らせた。[1] クローン戦争が終結した後、スコーチは新政府の銀河帝国に仕え、クローンの後釜的存在であるTKトルーパーを訓練した。[4]

技術と能力[]

「痛むか?」
「は! 心配は無用だ。どうってことねえよ」
ハンターと、スコーチに撃たれたグレガー[出典]

スコーチをはじめとする[3] クローン・コマンドーは、カミーノアン科学者が“スーパー・ソルジャー”を作り出すために遺伝子操作を施したクローンであり、高度な訓練を積んでいた。[10] スコーチはデルタ分隊における爆発物のスペシャリストだった。また彼は他のデルタ隊員と同じく武装・非武装の戦闘や軍事戦略、潜入および索敵のスキルを備え、ジェットパックの訓練も受けていた。[1] ダロの帝国軍基地で侵入者と戦った際、スコーチは上昇中のリフトを機敏な動きで飛び越え、自分と同じクローン・コマンドーであるグレガーやバッド・バッチを不意打ちすることに成功した。彼は単独でグレガーとテクを圧倒したが、ハンターとエコーのスタン・ビームに倒れた。[4]

装備[]

スコーチは黄色と灰色でマーキングが施されたカターン級コマンドー・アーマーを装備し、バックパックを背負っていた。彼はDC-17m互換武器システムを携帯し[3]、ダロではDC-15Aブラスター・カービンを使用していた。[4]

制作の舞台裏[]

RC-1262

『リパブリック・コマンド』に登場したスコーチ

スコーチとデルタ分隊はもともと、2005年発売のレジェンズのビデオゲーム『スター・ウォーズ リパブリック・コマンド』のために作り出されたキャラクターである。本作ではラファエル・スバージがスコーチの声優を担当した。[11] 正史媒体では2011年1月21日に初放送されたTVシリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズシーズン3第14話『灰色の魔女』で初登場を果たした。スコーチは『灰色の魔女』で台詞がなく、名前を呼ばれるシーンもないが[3]、同作のエピソード・ガイドで(正史媒体では)初めてスコーチという名が紹介された。[12] またRC-1262という識別番号は、2021年発売の設定資料集『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ キャラクター事典』で紹介され、正史化された。[1]

2021年7月30日、スコーチは Disney+ で配信されたアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』第14話『ウォー・マントル』で再登場を果たした。[4] ただし『ウォー・マントル』のエピソード・ガイドでは「クローン・コマンドーの1人はRC-1262ことスコーチに似せてデザインされている」との表現に留められている。[13] 他方、本作の製作に参加したデヴィッド・W・コリンズは、かつて『リパブリック・コマンド』のために制作したスコーチのDC-17の効果音を『バッド・バッチ』で再利用したと発言している。[14]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

Advertisement